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2026/08/05 10:14


遠く離れたフランスの空の下。

一つの洋梨が生まれました。

その名は、ゼネラル・レクラーク

1950年、パリ近郊で誕生したこの洋梨は、豊かな香りと、とろけるような食感を秘めながら、いつか自分にぴったりの土地と出会う日を待っていました。

そして海を越え、日本へ。

1977年に青森へ導入され、たどり着いたのが、豊かな自然に囲まれた青森県南部町でした。

昼夜の寒暖差、、実り豊かな土、馬淵川に聳える名久井岳が見える恵の土地。

この土地は、まるでゼネラル・レクラークの故郷だったかのように、その力を存分に引き出してくれました。

当時、この洋梨の可能性を信じた生産者たちは、栽培方法を一つひとつ試しながら、何年もの歳月をかけて南部町ならではの栽培技術を築き上げました。

その努力が実を結び、この洋梨は少しずつ多くの人に愛される存在へ。

やがて東京の高級果物専門店「新宿高野」の冬の贈答品として選ばれるようになり、その圧倒的な美味しさから、いつしか「キング オブ ペアー」と呼ばれるようになりました。


私たちの農園も、南部町でいち早くゼネラル・レクラークの栽培に取り組んできました。

一本一本の木と向き合い、土を育て、実を見守り、収穫を迎える。

しかし、本当のおいしさは収穫のあとに始まります。

収穫した果実を冷蔵庫でゆっくりと眠らせ、さらに常温で少しずつ目を覚まさせる。

時間をかけて追熟させることで、果肉はやわらかく、香りは豊かに、甘さはより深く育っていきます。

それはまるで、この洋梨が自分らしく輝く瞬間を静かに待っているようです。


食べ頃を迎えたゼネラル・レクラークは、美しい黄金色へと姿を変えます。

ナイフを入れると、あふれ出す果汁。

口に運べば、とろけるようになめらかな果肉と、濃厚な甘さの中に広がる上品な酸味。

一口ごとに、フランスで生まれ、南部町で大切に育まれた時間を感じていただけるはずです。


洋梨は、急いで食べる果物ではありません。

色づきを眺め、香りを楽しみ、やわらかさを確かめながら、「今日が食べ頃かな」と待つ時間も、その美味しさの一部です。

届いたら、ぜひ数日間、お部屋でゆっくりと過ごさせてあげてください。

食べる3時間ほど前に冷蔵庫で冷やせば、さらに上品な甘さと香りをお楽しみいただけます。


遠いフランスで生まれ、南部町で育ち、たくさんの人に愛されてきた一つの洋梨。

その長い旅の先にある最高の一口を、ぜひ大切な方とご一緒にお楽しみください。

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